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指揮者になりたい

僕が初めて指揮者の道を志したのは、中学3年、14歳の頃でした。
6歳の頃からとても自由な環境でピアノを習い、好きなものを好きなだけ弾いて音楽を楽しんでいました。

中高一貫の学校に入学し、そこで初めて、全く縁のなかったオーケストラに出会いました。
部活などやるつもりがなかった僕でしたが、いつの間にかオーケストラ部に入部して部として初のファゴットパートに入りました。
1人だけのファゴットは色々と優遇されて、音楽の道に進みたいと思うきっかけになりました。

ぐんぐんとオーケストラにのめり込んでいき、中学3年生のときに、いろいろな偶然が重なって、部としては最年少でオーケストラの指揮の本番を振らせてもらえる機会がありました。
練習をし、本番が終わる頃には、僕は指揮者になりたいという決意を固めていました。

高校1年生のときに松尾葉子先生に出会い、実際に見て学びなさいと言われ松尾先生が音楽監督をされているジュニアオーケストラに入りました。
そこで学んだことは大きく、また指揮者になりたいという意思をより強く持つようになりました。

その後も高校の部活でたくさんの曲を指揮し、ジュニアオケでも勉強を積み、この大学に入学しました。

振り返れば、運と縁に恵まれ、それほど苦労をすることもなく大学まで来ましたが、大学に入学してからは環境もガラリと変わり、周りに置いていかれるような不安と焦りに襲われながら1年間過ごしてきました。
当然周りのレベルは高く、しかし一方で、とても恵まれた学びの環境で、新たな考え方を見つけ出すことも多くでき、自分を高めていくことができたように感じました。

まだまだこれからたくさん学ぶことはありますが、将来に向けて、焦らず、すばらしい先生方と環境の中で着実に勉強を重ねたいと思っています。

指揮者という職業を生業とすべく、勉強をこれからも積んでいきます。

(2016.06)