東京藝術大学入試情報サイト > 小杉山 岳土

「ものを作りたい」から始まる

何かものを作りたい。

受験を志した当時は、デザインのことはよく分からず漠然としていた。
藝大デザイン科は入学次には専攻が分かれていない。
実際に平面、立体を問わず様々な分野に興味があったし、幅広く学びたいと思い受験を決めた。

一年次には、取手という自然豊かで広い環境の中でしかできない基礎的な課題や、大きな作品を作ったり、クラスメイトとの展示など色々な経験をすることができた。

二年になると取手から上野に移ったことで、さらに課題の幅が広がり、基礎的な内容から少し実践的な課題になった。

また一年次より縦の繋がりが密接になり、授業や制作とは別の場所でコミュニティが作りやすくなり、プロジェクトの誘いや制作の手伝いをする機会も増え視野が広がった。
さらにプロジェクトでは藝大内だけでなく、全く違う分野の他大生や企業の方とも触れ合う機会が増え、たくさんの話を聞き、色々な視点を持つことができた。

そんな環境に置かれて強く感じたのは、周囲の人たちから伝わってくる意識の高さ。
皆制作に真摯に向き合っていて、その姿勢から授業や課題以外の大切なことを学べた。

本科は幅広い分野の課題を行えるだけでなく、自分のやる気次第で、レベルの高い様々な場所に身を置くことができるのが大きな魅力である。

デザイン科に入学して2年が経ち、将来自分が何をしたいのか、どうなりたいのかが、少しずつではあるが見えてきているような気がする。
単純にものを作るだけではなく目的を持ち、その目的を達成するための手段として、今まで学んできたことや技術を生かしていきたい。

(2016.06)