東京藝術大学入試情報サイト > 三村 梨紗

私がトランペットで藝大受験を決めたのは高校2年生の時です。7歳からピアノを、小学4年生の時に学校のマーチングバンドでコルネットに出会い、中学の吹奏楽部でトランペットを担当しました。いくつか習い事をしていましたが、夢中になって飽きずに続いたのがトランペットでした。

音楽への道に漠然とした憧れを持ちながら普通科の高校へ進学。そんな時、藝大の先生(栃本浩規先生)に月1回個人レッスンをして頂けるという良いご縁に恵まれました。今まで自己流で吹いていたので、楽器の持ち方からアンブシュア等を一から徹底的に直されました。当時はかなりへこんだのを覚えていますが先生には大変感謝しています。正しい基礎を早い段階で教えてもらうのが大切ですね。

高校3年の進路決定時、経済的理由から音大は藝大1本に。もし落ちたら音楽の道はキッパリ諦めると決めていたので、私には後が無く「絶対合格するしかない!」その一心で練習をしました。体調面でサポートしてくれた両親、お世話になった方々に感謝しかありません。お陰様で念願だった藝大でスタートを切ることができました。

藝大を志望している皆さんに私の経験を少しお話します。

まず、自分のレベルを知るためにソロコンクールに参加しました。人前で演奏するのに慣れる良い機会です。

又、当たり前かもしれませんが、1回1回のレッスン毎に、できなかったり指摘された課題をしっかり復習して次のレッスンに臨むこと。回数よりもそれが重要だと思っています。あとは諦めないことですね!

話が少し逸れましたが、私が在学している管打楽器科は1パートの人数が少ないので、素晴らしい先生方から質の高いレッスンをたくさん受けられます。また高い技術と音楽性を持っている仲間達と吹奏楽やアンサンブル、オーケストラの演奏ができ、本当に刺激的で恵まれた環境です。

今までもたくさんの方々に支えて頂きました。これからも感謝を忘れず、人との繋がりを大切に、そして自分の可能性に限界を決めないで活動していきたいと思います。