東京藝術大学入試情報サイト > 髙橋 侑

今まで見たこともなかった音楽の表現の形に惹かれて

幼少期より家にあったピアノを遊び程度で弾くというようなことはしていましたが、音楽の教育をしっかり受けていたわけではありませんでした。中3の頃よりエレキギターの演奏を始めたのですが、この楽器と触れ合ううちに、電気的に音を加工したり、生成したりすることの楽しさが分かるようになりました。

高1からコロナ渦に突入したため、家で過ごす時間が増えたのですが、偶然ある時ネット上で音楽環境創造科の学生が作った作品を見る機会がありました。そこで、今まで自分が見たこともなかった音楽の表現の形を知ることとなり、自分もこのような表現をしてみたいと考え、特に音楽環境創造科は他の音大にはあまり見られない特徴を備えた学科ということもあり、この科を志望しました。

 

お互いの作品から刺激を受ける日々

2年生の現在、基本的に毎日授業があり自分が興味のあることを学べています。他科と共通の科目は上野キャンパスで開講されますが、音楽環境創造科の授業は千住キャンパスで受講します。

音楽環境創造科の2、3年生は12月のイベント「千住アートパス」で一年の成果として、作品の展示や研究の発表をします。私も、徐々にそこに向けてリサーチや制作を繰り返していくことになります。私が所属している後藤研究室のゼミでは、各々が全員の前でその週の進捗などを発表し、それに対して他の学生も含めた全員でコメントやアドバイスをします。先生方は質問をすれば的確に答えてくださり、アドバイスを頂けます。

私自身はこの1年間(2024年度)は、「現代音楽と視覚表現のインタラクティブな融合」ということをテーマに研究・制作を行うつもりです。

卒業後はまだはっきりとは決まっていませんが、大学院に進学したいと考えています。音楽環境創造科からは音楽音響創造、映像研究科、GAP(グローバルアートプラクティス)、先端芸術表現専攻など藝大内でも様々な院に進学する学生が多いです。私自身も自分の学びたいことが一番学べる場所で勉強を続けたいと考えています。

 

視野を狭めず、様々な作品や知識に触れる

藝大(特に音楽環境創造科)を目指すにあたっては様々な領域の作品や研究に触れておくことが大切な気がしています。

高校生の時に得た経験が今になって役立つということも多々あります。また、これは人によるかもしれませんが高校の学科の知識というものは、作品を創作する上でも鍵になってくる場合もあるように感じています。何かを犠牲にしすぎず、幅広い視野を持って高校生活を送るのが良いと思います。

 

在学中の作品

『amplifying to face that sound again again…』 1年次学年末課題

 

『圧と腐食』:1年次学年末に作曲