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総合的なデザインを学ぶ

藝大デザイン科を志望しはじめた中学2年生のとき、私の胸に迷いはほとんどありませんでした。

何かを表現するということの喜びを覚え始めていた私は、幼い頃から親しんできた美術という手段によってそれを追求したいと思っていましたし、またそれを学ぶのであれば、最も高みにある学校を目指そうと思いました。それが私の今の学生生活に繋がる最初の動機でした。


デザイン科の授業、とひとくちに言っても、さまざまな分野のデザイン・美術に関わる先生方がいらっしゃるデザイン科ではその内容もバリエーションに富んでいて、あらゆるデザイン、形のあるものもないものも含めた総合的なデザインを学べる場所であると感じます。

課題ごとに次々と新しい考え方を求められるのは忙しくもあり苦心しますが、多種多様な個性を持ったクラスメートたちと制作にあたっていくのが毎回とても刺激的で、課題の内容を遥かに上回るアイディアを出し合い、常にインスピレーションを受けています。

デザインという人と多く関わる分野であることから、科や学部の壁を越えた交流も活発です。

私自身は主に平面系デザインをやることが多いのですが、アニメーション、立体、ファインアートといった色々なジャンルの芸術を得意とする人々が周りにいるため、そうした異なる分野からも技術や表現を吸収でき、私自身の見識や感心の幅も広がっていると感じています。


現在私は2年生で、まだデザインというものの基礎をほんの少し学んだに過ぎません。

多様性に富み、確かな実力を持った仲間たちの中で、自分にとってのデザインとは何なのか、私のデザインによって人々にどんな体験をもたらすことができるか、ということを、あれこれと悩みながら前に進んでいます。

将来どのような仕事に携わるとしても、私という人間にしかできない何かを成すために、それまでの一つのステップとして、今の大学生活を悔いなく過ごしていきたいと考えています。

(2015.6)