東京藝術大学入試情報サイト > 浅原 由香
良縁に恵まれ
幼少の頃からピアノやソルフェージュを習っており、音楽が身近な存在であったと同時に大変興味を持っていたため、音楽をより専門的に勉強したいという思いをずっと抱いていたことが、藝大を志望した最初の動機です。
オーボエを始めてからも良縁に恵まれ、藝大の先生に師事する機会をいただき、「自分も藝大を目指そう」という意識が芽生えました。
数ある日本の音楽大学の中でも藝大音楽学部は最高峰とされ、多くの著名な音楽家を輩出していたことから、目指すならそこでなければ意味がないと思い、受験を決意しました。
また、音楽を追求するための環境がよく整っていると感じたことも、大きな理由の一つです。
集中して練習に取り組むことのできる多数の防音室、あらゆる種類の文献を揃えた附属図書館、そして何より、師事していた先生をはじめとする素晴らしい教員・講師の方々、志の高い仲間や先輩・後輩に囲まれており、今、様々な刺激を受ける日々を過ごしています。
授業はすべて単位制で、必修科目と選択科目に分かれています。
選択科目では幅広い分野にわたって授業が展開されており、自分の興味のある内容を選んで自由に時間割を構成することができます。
このことは大変魅力的で、音楽科目の発展的な学習、あるいは音楽以外の教養を学ぶことで、それらが演奏技術や思考の豊かさに繋がると私は考えています。
また、器楽科は他科に比べて実践の授業が多く、オーケストラや吹奏楽、室内楽などで実際に楽器を演奏し技術の向上を図ります。
そこでは学生同士が意見を交換したり、試行錯誤を繰り返しながら作品を作り上げていくので、学年の垣根を越えて音楽と向き合うことができるというのも大きな特徴です。
私が次の大きな目標として掲げているのは、近い将来プロのオーケストラに入団し、音楽の魅力を伝えられるような演奏家になることです。
藝大での学生生活で得られるものを最大限に生かし、更に邁進していきたいと思っています。
(2015.6)
プロフィール
東京都出身。4歳よりピアノ、10歳よりオーボエを始める。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学器楽科卒業。
第10回日本ジュニア管打楽器コンクールオーボエ部門第1位、第10回大阪国際音楽コンクール管楽器高校生部門アブニール賞、第18回KOBE国際音楽コンクール木管部門優秀賞及び神戸市長賞を受賞。
2016年音楽大学卒業生によるヤマハ管楽器新人演奏会に出演予定。
これまでにオーボエを真田伊都子、池田昭子、和久井仁、小畑善昭、青山聖樹の各氏に、室内楽を岡崎耕治氏に師事。
2016年4月より、東京藝術大学大学院音楽研究科器楽専攻(オーボエ)修士課程に進学予定。