東京藝術大学入試情報サイト > 宮嶋 龍太郎

日々、切磋琢磨

子供の頃からアニメーションを作ることに触れていて、より専門的に学びたいと考えていました。
ですので横浜にある大学院のアニメーション専攻は学部に入る前からの目標でした。

カリキュラムは、1・2年で1作品ずつアニメーションを制作します。
秋冬の追い込み時期は大学に泊まり込んでいました。
音は音楽学部の学生と作り込めますし、最終調整もプロフェショナルな方々が仕上げますので作品の質も向上し、入学して良かったと感じます。

学生個人の制作環境として、各々160cm×180cmのブースをもらえます。
そこに自分の趣味や作品制作の素材を溜め込むので、自然とお互いのことを深く知れて仲良くなりますし、勉強にもなります。

また台所があるので、学生皆で料理をしてホームパーティーのような雰囲気で新年会や花火大会を楽しめるのは本当に楽しいです。

日中韓3カ国の学生が集って共同制作する選択科目では、金沢に3泊4日で上映会を開いたりと、1年目は盛りだくさんで終わりました。

1年次に演習と座学の単位をしっかり取れば、2年次の必修はゼミだけなので、修了制作に全力投球できます。
先生方に制作相談をできる機会は多くあり、所属ゼミ以外の先生にもどんどん話ができるのはとてもありがたいと感じています。

それと先輩も夜中まで居たりするので、繋がりも自然と深まって、ちょっとした相談がしやすいのも良いですね。

4月に企画発表、7月と10月に中間発表、冬に作品と卒論を完成させつつ修了展の準備をし、3月に上映します。
アニメーション専攻は技法や作品テーマも多様なので、刺激の多い2年間になると思います。
このように仲間達と良い意味でライバルで切磋琢磨できる環境というのはなかなか得難いものだと思います。

既に社会の中で作家活動されている博士課程の方々とも会えるので、自分の将来像を考えるのにも良い環境です。

私も「自分がどういった作家を目指して社会に打って出るか」を卒業までにしっかりと持ちたいと思います。

そのためにも、まずは作品制作を頑張りたいと思います。

(2016.06)

一年次制作作品「RADIO WAVE」(ドローイングアニメーション)
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プロフィール

1989年東京生まれ。インドネシア共和国バリ島で育つ。2015年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。同年東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻入学。