東京藝術大学入試情報サイト > 藤幡 小光

温かい環境での制作

わたしは大学にいた時にアニメーションを本格的につくりはじめ、もっと専門的に極めてみたいと思い芸大の大学院に志望しました。そのまま当時いた大学の大学院に進むことも考えていましたが、この専攻はアニメーションを作りたくて日本全国から集まった多様な学生に会えるので新しい人々に会えるのも楽しみにしていました。

アニメーション専攻のある万国橋校舎ではひとりずつ制作ブースが割り当てられており、落ち着くワークスペースを自分でつくることができます。制作ブース、講義室、MA室、台所、ロビー、あらゆる部屋がひとつのフロアにぎゅっと詰まった環境なので学生同士はもちろん後輩先輩、助手さん、教授の方々とも親しくなりやすいです。制作中の作品が思うようにいかないときは学生同士でお互い相談し合ったり、学校の台所でみんなで夕ご飯を作って食べたり、和気藹々とした家族のような温かい環境です。同級生たちと話すことで制作のモチベーションと気持ちも変わってきます。この学校で出会えた同級生たちはみな、この先の人生でもお互いを高め合っていけるひとたちだと思っています。

この専攻に入って新鮮に感じた点は頭で考えることが増えたことです。1年次のときに受けた講義のなかでも、山村さんの歴史や哲学をふまえアニメーションについて考える講義は素晴らしかったです。これまでなんとなくと格好いいな、良い作品だな、と思って見ていたものがなぜ格好いいのかを理論的に言葉で言えるようになる機会が増え、いままでふわふわと感覚的に制作していたわたしにとって新しい考え方が生まれました。また、国際交流する機会も多く、恐れ多いくらい有名なアニメーション作家の講義を受けることができ、日中韓の学生でアニメーションを共同制作する選択科目はとても素晴らしい経験になりました。もしひとりだったら出来ないようなチャンスがとても多い環境だと思います。いつも感謝ばかりです。アニメーションを活かしてゲームを作りたいという夢に向けて、関わる人々の有り難みを日々感じながら制作しております。