東京藝術大学入試情報サイト > 髙杉 留奈
私は小さい頃から粘土での工作や編み物をしたり、バレエで舞台の上で表現するのが大好きでした。
中高時代には合唱部に所属し、歌の練習に励む毎日を過ごしました。
そして部活のミュージカル公演では歌だけでなく衣装を制作したり、その合間にも自分の服やバッグを制作するなど自分が夢中になれる時間を過ごしてきたと思います。
進路を考え始めたのは高校一年生の頃、枠にとらわれず今まで私がやってきたことを活かしながら自由に作品づくりができる学校はここだ!と思い、藝大デザイン科を目指すことにしました。
しかし高校二年生までは合唱に打ち込んでいたので、受験に向けて本格的に動き出したのは高校三年生になってからでした。
高校卒業後の2年間でデッサン、平面構成、立体構成を学びました。そして入学した藝大は、学生がつくる作品を幅の広い価値観で見てくれるので、臆することなく何でも始められる環境にあると思います。私にとって心から望んでいた環境でした。
デザイン科の授業ではグラフィック、立体、映像、写真などが美術的な主な表現だと思いますが、広げようと思えばいくらでも他の表現方法を作品に組み込むことができます。また、表現やコンセプトにそれぞれ個性あるクラスメイトの作品やプレゼン、それに対する教授の講評も見聞きすることができるのでとても楽しく、勉強になります。
課外活動では、医療と芸術の関係について思索するAMS学生プロジェクトに所属し、意見交換を通じて活動の幅を少しづつですが広げています。また最近では、奏楽堂で行った現代音楽のコンサートにアートパフォーマンス役で舞台に立たせて頂き、それをきっかけに音楽専攻の方々と交流ができて、今では企画が動き始めています。日々作品を作り、その作品で興味のある他分野へと繋がっていく、毎日がとても幸せです。
将来のことは未だ決めていませんが、二年生の間はまだまだ様々な分野を知っていきながら、デザイン科にいるからこそできる私なりの社会との関わり方を探していきたいと思っています。