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多様な学びの環境から、自分を見つめなおす

僕は学部のとき音楽を幅広く学び、音楽学や音楽民族学と同時にガムラン、太鼓、合唱などの授業も受けました。その際、日本に留学する機会があり、日本語や日本の文化に触れる経験をしました。そこで、日本で幅広くアートをやりたいと思ったら、藝大しかないと気づきました。そして運良く大学院国際芸術創造研究科(GA)に入ることができました。

気付かないうちに僕の生きている日常の経験・悩み・興味を活かしたり話し合ったりする場にもなっているし、僕の人生にとって欠かせない場所となりました。多様な学びの環境にいるおかげで、理論的にアイデンティティについて考えさせられることも多いし、ボーイッシュな歌手の僕にピッタリの研究テーマ(ジ ェンダー論)も見つけることができました。

 

 新しい発見、熱い議論

GAでの僕の専攻分野であるリサーチに加えて、キュレーションとアートマネジメントの授業にも通っています。本当に様々な専攻・関心・出身・言語圏など多様なバックグラウンドを持つ学生や先生方がいるおかげで、毎日新しい発見、そして熱い議論が生まれています。

授業以外にも、藝祭や五芸祭のライブ、マラカスやガムランワークショップ、 多言語演劇などに皆と協力して関わることができたし、今年もポッドキャスト、 展示企画、ZINE(ジン)作成*、イベント、舞台などをやる予定です。苦労したり楽しんだりしながら充実した学生生活を送っています。今年はジェンダー論についての修論も頑張りたいと思っています。

GAから卒業しても、ここでの出会いや皆と話したことはずっと僕の心に残ると思っています。今後進学・就職のどちらに進んだとしても、歌うことを続けていきたいし、GAでの成長は僕の人生に間違いなく活かされるはずです。

※ZINE(ジン)・・・個人やグループが自由な手法、テーマで手作りした冊子のこと

 

自分を信じて、自分を見つけ出す

僕は1回目ではなく、2回目の挑戦で藝大に入れました。藝大を目指す方には、藝大に入っても、入らなくても、自分に価値があることを忘れないで、自分を信じてほしいです。そして、自分を見つけ出すこと、その旅自体が大切なものになるのではないでしょうか。

 

藝祭2023ステージに学生バンド「クィアラジオSETSUNAI」として参加