東京藝術大学入試情報サイト > シルマン タニヤ

私はフィンランドの大学院で東アジア研究専攻を卒業し、東京大学で研究生として2年間勉強し、東京藝術大学の「国際芸術創造研究科」(GA)へ入学しました。志望動機は、現代美術と現在に話題になっている、社会とアートの繋がり、アーツマネジメントなどを勉強が出来そうだと感じたところでした。

GA修士課程を卒業し、現在博士課程で研究を続けています。日本のオルタナティブ・アート・プロジェクト「#BCTION」を対象として研究を行いました。初めは研究調査としてでしたが、今は運営メンバーの一人としても参加しています。

他の大学を含めて、私が藝大で感じたことを2つ述べます。1つ目は、観察的な調査や研究だけではなく、実際に自分で行ったり、参加する事などを通した、実践の中で研究を行う感覚が強いです。

2つ目は、生徒間や先生がた含め、フラットな感覚で接してくれます。様々な国、年齢、バックグラウンドが異なる人たちの集まりの中で、お互いに興味を持つ人が多いです。それぞれ個人のテーマ、研究、制作がある中でとても良い刺激を受けます。まだ新しく出来たばかりだから、研究や方法、授業の幅などの自由度が高いと感じます。

大学の講義は、日本のみならず世界中のアートの専門家による英語等でのレクチャーやワークショップもあります。また、他のアジアの国の大学との交流プロジェクトも多くあり、私は台北、ホーチミン、上海での「ASAPプログラム」とリサーチコラボレーション・シンポジウムに参加しました。

このような活動を通してそれぞれの地域や国を超えた繋がりが広がる事は、日本のキュレーター、将来のアート業界に関わる人にとても面白い環境だと感じます。

 

#BCTIONフリーウォール、オーガナイザーMon(大山康太郎)とJoji(嶋本丈土) 撮影:Joji

 

 

#BCTIONフリーウォール MAGNET by SHIBUYA 109, 渋谷