東京藝術大学入試情報サイト > 住谷 美帆

私は当初、演奏家になりたいという夢はありませんでした。中学高校は普通科の学校の吹奏楽部に所属し、6年間吹奏楽に没頭していました。ところがサクソフォンという楽器にどんどんハマっていき、高校2年生の時に演奏家として第一線で活躍したいという思いが強くなり、音楽の道を志しました。まず夢を叶える第一歩として、日本一の東京藝術大学に入学することがスタート地点だと思い受験しました。

入学してからの学生生活は、刺激的なものばかりです。何より同じ志を持った仲間が多いため、友達でもありライバルでもある仲間からの刺激は大きく、その存在は常に自分を成長させてくれます。もちろん先生方の協力的なサポートも素晴らしいです。藝大の先生方は、生徒を一人の音楽家としてみて下さる方が多いと思います。その分、要求が高いため大変なこともありますが、その経験があるからこそ、演奏活動に生きているのだと思います。

自分の専攻楽器以外の先生のレッスンの受講、聴講もすることができます。他にも歌のレッスンやソルフェージュなど、どれも新しい発見ばかりです。先輩後輩あまり関係なく、演奏の意見交換できることも私には新鮮なことでした。

その他にも芸大の事業として、様々な都道府県に行き、中学生と一緒に演奏をしたり楽器の指導をしたりと演奏以外の貴重な経験も積ませていただくことができました。

藝大を卒業したからといって素晴らしい音楽家になれるどうかの保証はありません。ただ演奏が上手いだけの演奏家になってしまうのではなく、+αの「何か」を得られることが多いのがこの藝大だと思っております。これはきっと大学に入った時に大いに感じることでしょう。

将来は作曲家の方に曲を委嘱、編曲していただき、藝大で培った能力を生かし、サクソフォンという素晴らしい楽器を更に世に広めていきたいと思います。