東京藝術大学入試情報サイト > 柴田 蒼良

1,私は5歳でピアノを始め、幼い頃から藝大に対する微かな憧れを持っていた。後に、楽曲分析や曲の背景知識に興味を抱くようになり、高校1年生のとき
に楽理科の存在を知った。オープンキャンパスに参加し、楽理科について調べるうちに、ここで音楽を学びたいという思いが次第に強くなった。他大学との迷いもあったが、「藝大でしかできない学び」が大きな決め手となった。
幼い頃の憧れとは形が違うものの、現在藝大で学ぶ環境を得ることができたことはとても幸せであり、支えてくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいである。

2,コロナ禍の中、2020年度は楽理科の多くの授業がオンライン形式で行われた。楽理科では、概説、初級演習、講義、演習といった科目を通して、西洋音楽史、日本音楽史、東洋音楽史、音楽美学、音楽理論、音楽民族学などを学ぶ。大まかな知識を得、調査や講読、資料作成、発表の方法を身につけ、さらに深い知識を習得した上で、卒業論文に繋げるという流れで学びを深めていく。
楽理科における「藝大でしかできない学び」の一つに、実技科目の充実がある。私自身も副科ピアノを履修しており、来年度は加えて副科チェンバロの履修を計画している。また、ソルフェージュや和声などの基礎科目が徹底されていることも大きな特長である。

3,将来は、音楽に関する職に就きたいという漠然とした考えしか抱いていない。専門分野の追求、演奏の道、教師、楽理科で得る語学力や思考力を活かした企業等への就職……。将来の可能性が幅広いことも楽理科の魅力ではないだろうか。音楽学
に対峙する大学生活を通して、「自分探し」を今後も続けていきたい。